パイプオルガン
オーバーホール

Main Church Organ

理解と親しみを深め、守り育てていきましょう
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主任司祭 サトルニノ・オチョア神父
主任司祭メッセージ

パイプオルガンは典礼の大きな支えです

教会のパイプオルガンは、単なる楽器ではありません。典礼の大きな支えであり、聖堂の一部です。教会のなかで成長し、私たちの祈りと典礼の「息吹」になっているのです。 また、パイプオルガンは “生きものでもあります。 私たち人間と同様、“病気” にならないように、 ずっと健やかでいられるように、 時には健康診断を受けることが必要になります。

2022年8月、聖イグナチオ教会 主聖堂のパイプオルガンは、約4週間をかけて大規模なオーバーホールを行います。そして9月から再び、私たちの祈りを支え、助けてくれることになっています。この機に、 パイプオルガンへの理解を深め、親しみをもって、皆でともに末永く見守っていきましょう。

主任司祭 サトルニノ・オチョア s.j.

About Overhaul

オーバーホールとは

聖イグナチオ教会主聖堂のパイプオルガン

聖イグナチオ教会のパイプオルガン

 現在の主聖堂献堂とほぼ同時に、ドイツのイエームリヒ社によって製作されたパイプオルガンが設置されました。 イエームリヒ社は古都ドレスデン近郊に工房を構える200年以上の歴史ある会社で、世界中に1,000台を超えるオルガンを建造し、東京にも3台の大きなオルガンが設置されています。

 3つの手鍵盤と足鍵盤、3,000本を超えるパイプを持つオルガンは、日本の教会に設置された楽器としては最大級のものになります。

 オルガンは一台一台、その楽器が置かれる場所の空間や音響デザインなどに合わせて造られるオーダー品です。ドイツで造られた楽器が日本にやってきて、日本の気候や空気になじむようになるまでには非常に長い年月がかかります。さらにその時その時の気温や湿度で繊細に状態が変化する、まさに“生きもの”です。

 この23年間、オルガニストたちは一日も欠かさずに演奏し、パイプに風(息)を送って鳴らし続けてきました。そのおかげで、当教会のパイプオルガンはコロナ禍の過酷な環境をなんとか耐え忍び、大きな故障を起こすこともなく現在に至っています。これは業界では奇跡的な例となっています。

2022年8月、約1カ月のオーバーホール

 1999年の献堂以来、聖堂とともに皆さまに愛されてきたパイプオルガン。普段は見えにくいところで毎日のミサや典礼を支えてきましたが、建物と同じく20年を超えて大規模メンテナンスが必要になってきました。

 2022年8月に行われるオーバーホールは、3,146本あるすべてのパイプやその他の部品を分解して、内部を清掃し、不具合があるところを補修します。そのため、4名の技術者チームが約4週間という時間をかけて、じっくりと作業してくださることになっています。

 パイプオルガンは、適切な管理を続ければ何百年も生き続けることができます。ヨーロッパには数多くのそういった「歴史的なオルガン」が存在しますが、それも日々、風(息)を送り続けるという積み重ねの結果です。

 聖イグナチオ教会のオルガンもこのたびのオーバーホールを経て、さらなる未来へ向かって新たなステップを踏み出すことになります。

 これからも私たちのこのオルガンが神さまを賛美する道具となって、その持てる力が十分に使われていきますように。皆でともに祈り、大切に守り続けてまいりましょう。

解説:オルガニスト 浅井寛子

パイプオルガンと譜面台
オーバーホールが行われるパイプオルガン
Schedule

オーバーホール期間

2022年8月8日(月)~9月6日(火)

期間中は主聖堂を閉鎖します。
皆様のご協力をお願いいたします。

詳しくは教会ホームページ、
または教会内の案内をご覧ください。

おしらせを読む

Latest Photos

オーバーホールの最新の様子です。
Aug 15, 2022 201室での作業 New

8/15(月)は聖母の被昇天の祭日のため、201室で作業が行われました。

2022年8月15日 201室での作業の様子
2022年8月15日 201室での作業の様子
2022年8月15日 201室での作業の様子
2022年8月15日 ペダルが外されたオルガン
Aug 12-13, 2022 第1鍵盤群・パイプの搬出

8/12(金) メインの第1鍵盤の作業に入りました。

第1鍵盤のKornett(コルネット)というパイプの運び出し
2022年8月12日 メインの第1鍵盤運び出し
メインの第1鍵盤運び出し
2022年8月12日 パイプが外に出される
パイプが外に出される
2022年8月12日 Kornett(コルネット)というパイプの運び出し
Kornett(コルネット)というパイプの運び出し
2022年8月13日 オルガンの内部
オルガンの内部
2022年8月12日 フロントパイプの清掃
フロントパイプの清掃
2022年8月12日 パイプの運び出し
パイプの運び出し
2022年8月12日 パイプの運び出し
パイプの運び出し
Aug 11, 2022 第2・第3鍵盤群

8/11(木) 作業が進んでいます。

2022年8月11日 パイプの清掃
パイプの清掃
2022年8月11日 スライダーの調整
スライダーの調整
2022年8月11日 作業の様子
作業の様子
2022年8月11日 細かな手作業
細かな手作業
Aug 8, 2022 オーバーホール開始

8/8(月) 午前中から作業が始まりました!

2022年8月8日 取り外された銀の短いパイプの1本
2022年8月8日 オーバーホールのための道具
2022年8月8日 パイプオルガンの内部
2022年8月8日 オーバーホールを行って下さる技術者チームの方たち
Aug 7, 2022 片付け終了

8/7(日)すべての主日ミサ終了後、明日からの作業に向けて片付けが行われました。

2022年8月7日 主日ミサ終了後、片付けが終わった主聖堂のパイプオルガンを会衆席から観る
2022年8月7日 主日ミサ終了後、片付けが終わった主聖堂のパイプオルガンを2階バルコニーの通路から観る
2022年7月 主聖堂のパイプオルガンとステンドグラス「野の花と鳥」
2022年7月 主聖堂のパイプオルガンとカトリック聖歌集
Streaming

オーバーホール直前

7/30(土)イグナチオ年閉幕記念講演会とミサの終わりに演奏されました。

曲目

J.Sバッハ 主よ、人の望みの喜びよ
F.ペーテルス 修道院の平和
G.ニア 鐘(ウクライナのキャロルによる)

献金について

毎年行われているパイプオルガンの調整や、未来のオーバーホールに向けての支援献金を希望される方は、教会事務室前または聖堂前に設置している「パイプオルガン支援献金用」の封筒をご利用ください。または振込用紙に「パイプオルガン」と明記して、お振り込みをお願いします。

カトリック麹町 聖イグナチオ教会

St.Ignatius Catholic Church,TOKYO

Contact

〒102-0083 東京都千代田区麹町6-5-1
Phone : 03-3263-4584(受付: 9:00-19:00)
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